もう何日もこの部屋で
込もっている…



レイチェルと一緒に
研究をしたこの場に



「レイチェル…あの時は
楽しかったな…」



何を独り言を言って
いるんだわたしは…


「もう君が居ないから
資料が片付かないんだ…」



「逢いたいよ…レイチェル」


写真を見ながら
枯れることのない雫がこぼれ落ちる


「…レイチェル…」


その時…目に留まった本があった


「遺伝子」「DNA」「クローン」



……目に留まったその本を
手に取りパラパラと
めくった…



わたしのなかの
悪魔が呼び覚まされた様
だった