わたしは博士として
頼もしい部下と共に数多くの実験を繰り返し
時には名誉ある賞を授賞するときもあった
幸せだった....
都会はあまり好きではなかった
だからこの大自然の中で
仕事をしていた
のどかな所でとても好きだ
わたしはもう35歳
なかなかの年齢になってきた
そろそろ結婚を考えるべきか…??
いやもう遅いか…??
「博士!外に居たんですか!」
長い黒髪をなびかせながらやって来た
女性はわたしの助手だ
とても頭が良く
綺麗で素晴らしい女性だと思っている
一番の助手だ
「…ちょっと息抜きにね
レイチェル、君も息抜きするかい?」
「…ん~じゃあちょっとだけ御一緒させて下さい」
「はっはっこのまま居眠りしてしまいそうだよ」
「ああ!ダメですよ!
書類とか実験結果のデータとかちゃんとまとめて下さい!!」
「分かりましたよ~冗談です」
「まったく博士は自由人ですね」
「自由?わたしが?」
「えぇ、他に何か?」
「なぁレイチェル人間に自由なんて無いと思わないか?」
「え?」