『…最後にっエリシャ…』


「はい」



レイチェルは私を抱きしめた



温かい日だまりに
包まれるようだった



「レイチェル…」



『エリシャ、あなたは
この先苦労するかもしれない

でも大丈夫よ…博士が
いつでもついてる…


愛している人が
そばに居るってとても
幸せなこと…エリシャは


大切さに気づいているなら
良いわね…』



「…ええ…」



『そして、私は
心の底からこう思うの』



抱きしめている腕に
力が入る



『生まれてきてくれて』





「『ありがとう』」