トムの部屋の前まできた

「トム………入るぞ?」


扉をゆっくりと開ける


トムは泣いていた...


「えっどうし…」


「博士の家に着く前…
変な噂を聞いたっ……」


「何が…」


「あの女の人いただろ?
その人は…博士が造った人造人間だって聞いた…」



「……はぁ?何だそれ!」


「俺だってそう思ったさ!
でもありえない訳じゃないだろ…
あの博士なら造れるんじゃ」


「お前それ博士に直接聞いたのかっ!?
噂を鵜呑みにして良いことあるかよ!!?」


トムの肩をもってそう叫んだ


「…俺…ちゃんと目の前の現実に…
何があっても立ち向かおうって思って


そう思ったのに…また
前に進めなかった…」


「…トム…博士の家に行ったのか?」


トムはゆっくりと話始めた