「あらアレックス
トムはどうしたの?」
「…あぁトムは…
幸せになるために今から
頑張ってくるんだよ…」
「……?幸せになるために」
「うん…」
「トム…最近ずっと元気ないわよね
父さんも心配してたわ」
「…元気になるかどうか
僕も分からない…けど
今トムはちゃんと目の前の現実に
立ち向かってるから…
強くなるよトムは…」
「…そう…あぁそうだ!
アレックスちょっと買い物行ってきて!
卵がきれてるの」
「いいよ」
「頼んだわよ店のグリーンによろしく
言っといてねー」
「はーい」
外に出て丘の方に目線を移した
―トム…お前が今日知る
目の前の現実が
悲しいものでも僕は
トムを支えるからな…―