(やめてよ!

言わなくていいってば!)




そう思ってるのに、彼女の
唇から目が離せなかった。




心臓がバクバクいってる。




その音に支配されながら
硬直してるあたしの前で、
彼女は言葉を続けた。




「女性向けのブランドの
課長だって聞いてます。

名前は、宇佐――……」





「―――――!!!」





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