(ちょっと、やめてよ……
マジで?)




顔が強張ってくのが
ハッキリとわかった。




声は出ない。




そんなあたしを瑞樹クンは
怪訝な顔で見たけど、
しばらくするともう一度
女の人に向き直って、




「オレが行ってきますから。

ええと、どこの部の
なんていう人です?」




女の人は心底安心した
ように大きく息をついて、



「ありがとうございます。

でも、お恥ずかしいことに
部署名はちょっとわから
ないんですけど……」



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