言い聞かせるように心の
中でそうつぶやいて。




できれば今すぐ、『ここで
待ってていいですよ』って
言って立ち去っちゃいたかった。




でも、あたしの内心なんて
知るよしもない瑞樹クンが、




「そっか。それなら、
オレ達がご主人に伝えて
きますよ。

仕事が延びてるんだったら
すぐに来れるかどうかは
わかんないけど……」




勝手にそんなこと言って、
『いいですよね?』って
顔であたしを見る。



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