「…っ。」


唇が噛み締め、ゆっくりと身体を起こす。



ボサボサになった栗色の髪を手櫛で整え、周りを見渡す。



どおりで肌寒いと思ったら屋上にいたらしい。



あたしは痛む身体を気遣いながら足を一歩、また一歩と動かし、屋上をあとにした。
















自分のクラスの教室まで着いて、ふと足を止める。



ドアをあけ中を見ると誰もいない事にほっとし、自分の席に歩み寄り、時間割り表に目を移した。






「体育か…」


どおりで誰もいないわけだと納得し、机の横にかけてある体操服を探す。












「えっ、なんでっ!」