三階の廊下にて…。 「「「きゃぁ~~♥♥」」」 女子達の声の響きは、食堂以上だった。 『3-1』の教室は、人口密度が半端ない。 「さぁて…どこの白馬の王子がやって来たんだか…」 有華は呆れとウキウキで入り乱れていた。 「ちらっとだけ覗いてかえろっか」 「えぇっ!? 本当に行くの!?」 またしても、ぐぃぐぃと手を引かれ…私はバーゲンの如くの教室へ向かった。