「しっかしまぁ~…人全然来ないね」

「そぅだね」


響いてくるのは、黄色い叫び声。

「……」

「……」

「ねぇ、ちょっとだけ見に行かない??」


有華の申し出に、私は首を振った。

「えぇーっ!! だって、先輩達と会うじゃんっ!!」

「少しだけよっ♪ ほら早く早くっ!!」


私は強引に、親子丼を口に入れられて…リスのようになったまま、好奇心に満ちあふれている有華に手を引かれて、食堂を後にした。