そうだ。
誠也はあたしを見てくれる…あたしだけを。
｢だよね～(泣)｣
｢泣くなや、ぼけ～｣
也夜。
あたし誠也を信じる。
｢麻梨華ぁ、聞いた｣
｢どーだった？｣
｢断るに決まってるってゆってた｣
｢やっぱね。誠也くん、樹衣のこと大好きじゃん？だから大丈夫に決まってるでしょ｣
｢麻梨華、ありがと｣
麻梨華…あたしね、麻梨華のこと嫌いだった。
自分勝手だから。
でも、麻梨華は…優しいね。
ありがとう。
｢じゅ～いっ｣
｢千夏っ｣
｢話あるんだ、いい？｣
｢うん？｣
千夏、なんだろ。
真剣な顔して。
