「そいつは、バカで可愛くて優しくて俺の事ばっかり考えてくれてる人なんだよね」
そんな人にあたしはかなうはずがない。
誠也はいい人を見つけたんだね。
幸せになってね。
「ん?」
あたしは最後の文字を見落としていた。
こんな大事な文字を。
「名前は川○樹○」
え…あたし?
あたしは期待した。
「あたし?」
「正解」
うそっ。
「樹衣ごめんな。俺どうしたらいいかわからんかったんよ。でも俺な、樹衣しかおらんねん。お前だけしか見えへん。」
神様っているのかな?
あたしたちは運命の赤い糸で結ばれていたのかもね。
神様ありがとう。
この恋、大切にします