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『Operation Sunset』から一月が経過していた。

アレクセイはフォートブラッグ基地の敷地内でラジオのスイッチを切る。

今尚AOK生き残りの掃討作戦は続いているらしい。

本当にAOKという種を全滅するまで、戦闘は続けられるようだ。

ふと考える。

AOKがこの地球に辿り着いてしまった事は、人類だけでなく、AOKにとっても不幸な事だったのではないかと。

もしAOKが別の惑星に辿り着いていたなら…彼らは戦争などせずに、平穏に種を存続していたのではないか。

そう考えると、彼らもまた戦争の被害者なのかもしれない。

「アレクセイ『少佐』!」

マーガレットの呼ぶ声がした。

「今行く」

アレクセイは立ち上がり、彼女の元へと駆けて行った。