グランドマザーの死を見届けた後で。

「……っ」

隊員達は次々と崩れ落ちる。

無理もない。

どんなに鍛え上げた所で、彼らは人間なのだ。

最早立っているのもやっとだったに違いない。

最後の一合を繰り出せたのは、奇跡といってよかった。

薄氷を踏むような勝利。

もしあの攻撃で仕留められていなかったら、アレクセイ分隊は全滅していたに違いない。

「グローレン少将…」

咳き込む度に喀血しながら、アレクセイが言う。

「少将、やりました…遂に、グランドマザーを…」

しかし。

「……」

視線の先、妃は首を横に振っていた。