噴き出す大量の血。

降り注ぐ血の雨。

だが、まだ終わらない。

グランドマザーとて知っているのだ。

ここで自分が沈めば、AOKの敗北が決まる。

種の存続の為に、自分がここで敗北する訳にはいかない。

が。

「許せ、グランドマザー」

頭上で声がした。

見れば彼女の背中を駆け登ったアレクセイが、その頭上で軍刀を振り上げている!

「長きに亘る戦争に終止符を打つ為、人類の存続の為、この地球の未来の為、世界を導く為…」

目を閉じ、詫びるように。

「その首、いただく」

アレクセイは軍刀を振り下ろす!