「アレクセイ分隊、抜刀!」

アレクセイの指示で、隊員達は刀を抜く。

「妃少尉、少将を頼む」

アレクセイが振り向かずに言う。

彼らとて、無論限界に近い傷を負っている。

今彼らを動かしているのは、グローレンから受け継いだ気迫と魂。

限界を超えた何かによって、隊員達は突き動かされる!

「突撃ぃっ!!!!!」

各々剣を構えて間合いを詰める隊員達。

だが。

「!?」

グランドマザーは驚愕したに違いない。

隊員達のその動きは、先程までとは見違えていた。

「どうしたグランドマザー!」

一気に懐に飛び込んだルシファーが、グランドマザーの軸足を斬りつける!

「動きが鈍くなったんじゃないのかい?」