尻尾を振ってルシファーを振り解こうとするグランドマザー。

「んぐぐぐぐっ!」

腹の傷から血が溢れ出る。

それを堪えつつ、ルシファーは歯を食いしばった。

痛くない筈がない。

妃がやられるのを放っておいて安静にしておけば、もう少し再生のスピードが速まるだろう。

それでもそうはせず、グランドマザーを足止めする!

妃がシオンを抱き起こして応急処置をするのを見ながら。

「沖田少尉!分隊長!いつまで寝てんだ!」

吐血しながらルシファーが叫ぶ!

「し、失礼だな…ルシファー少佐…」

よろめきながらアレクセイが立ち上がる。

「寝ていたんじゃない…ギリギリまで体を休めていただけだ…誰が仲間を見殺しにするものかよ…」

二刀を支えにしながら、蒼真も踏ん張る。

正直、ダメージが足に来ているようだ。

アレクセイにいたっては、もう肢曲が使えるかどうかも怪しい。

それでも体を休める事はもうやめた。

仲間の為に立ち上がる!