やがて5人の隊員達が、巣穴の中の広いスペースへと辿り着く。

既に地上からは1キロ近く下っている。

光など微塵も届かない、まさしく地獄の釜の底のような場所。

「……」

アレクセイがライトを取り出し、スペース内を照らし出した。

…ここが目的の場所なのだ。

最早敵の目を気にする必要などない。

強烈な明かりが暗闇の中を照らし出す。

…スペースの片隅。

その広い空間の3分の1を占めるほどの巨体が蹲っていた。

マザーですら、初めて遭遇した時は相当に絶句したものだ。

が、目の前にいる『こいつ』はその比ではなかった。