つまり、ルシファーと兵隊AOKの力量差は『草食動物と肉食獣』と同じ。

一般兵士では太刀打ちできないAOKでさえ、臓器移植被験者であるルシファーの手にかかれば子供扱いなのだ。

拒絶反応さえおさまってしまえば、兵隊AOKなど何匹いようとルシファーの敵ではない。

そして。

「私達もルシファー少佐に続きましょう!」

シオンが岩盤を踏み砕くほどの踏み込みから、拳を密着させて拳打を放つ!

零距離からの突き、『寸打ち』。

脊椎に隕石の破片が突き刺さるというアクシデントによって超人的な身体能力を得たシオンも。

「俺も後れを取る訳にはいかんな」

軍刀とサバイバルナイフ、二つの白刃が閃く!

部隊唯一の二刀流を使いこなす蒼真も。

「隊員達より戦果が少ないのでは、分隊長の面子に関わる」

肢曲の幻影がAOKを惑わし、翻弄し、そして斬る!

古武道を駆使して高い戦闘能力を発揮するアレクセイも。

アレクセイ分隊が完全に連携を取って機能すれば、兵隊AOKを凌駕するほどの戦力を発揮する事ができた。