アレクセイ、シオン、蒼真の三人は、尚もルシファー達二人の援護の為に戦闘を続けている。

何しろ数が数だ。

劣勢なのは否めない。

ルシファー達二人のそばにも、相当な数のAOKがまた迫りつつある。

「少佐は私の後ろに!」

妃が軍刀を抜いて立ち上がる。

おいおい…。

ルシファーは妃の足元を見て呆れる。

膝がガクガク震えている。

腰が引けて、とても剣を振るえる構えではない。

そんなみっともない格好で、敵が斬れると思っているのかい?

よくこの部隊に参加させてもらえたもんだね。

近づいてくるAOKの群れ。

後ずさりしながらも、決して逃げようとしない妃。

その間に。

「どきなよ」

ルシファーは割って入った。