激しい痙攣、滲み出る汗、青ざめた表情。

見るからに苦しそうなルシファーの様子に、他の隊員達もすぐに気づく。

「ルシファー少佐!」

シオンが何事かと慌てる。

「拒絶反応だ」

AOKと応戦しながらアレクセイが言った。

AOKの臓器を移植されたものの、完全に適合しなかったルシファーには、定期的にこの拒絶反応が起こる。

『人間』であるルシファーの肉体と、『AOK』である臓器との激しい鬩ぎ合い。

完全にAOKの臓器を己のものにしきれていない。

それが、ルシファーが『失敗作』と蔑まれる理由でもあった。