「何やってるんですか!」

アレクセイ分隊に追いついてきた一般兵士の部隊…マーガレットやサーシャ、ジェシカ達が対AOK弾を撃ちながら叫ぶ!

「ここは私達に任せて下さい!妃先生達は中へ!」

スペツナズの仲間達と共に一斉射撃でマザーを攻撃するサーシャとジェシカ。

「戦闘が長引くと犠牲がそれだけ増えます!アレクセイ大尉早く!」

マーガレットもデルタフォースの隊員達と共にマザーに射撃を集中させる。

AOK専用にあつらえた特殊な弾丸だ。

勿論マザーにも効果がある。

が、兵隊AOKを仕留めるほど容易くないのもまた事実。

既に数十発をその身に浴びているにもかかわらず、マザーは更なる反撃を繰り出す!

爪の一振りで数人の兵士が吹き飛ばされ、岩盤に叩きつけられて動かなくなった。

踏みつけによって兵士が足蹴にされ、喀血しながら痙攣している。

明らかに一般兵士だけでは、マザーの相手は荷が重すぎる。

「く…!」

歯を食いしばり、拳を握り締め、それでもアレクセイには言えない。

『ここは一般兵士達に任せて、我々は突入を!』

それが最善の指示なのはわかっている。

分隊長として、常に冷静且つ的確な指示を。

隊長の任に就いた時、私情は捨てると心に誓った筈なのに。

「きゃあっ!」

マーガレット達がマザーの攻撃で悲鳴を上げる。

「っ…!」

彼女達を死地に捨て置いて、先に進めというのか…!