次の日から美羽は学校を休むようになった。




兄からの電話も無視。



まわりからの連絡を一切断ち切った。






そんな日が1週間続いたある日、翔太指定の着信音が流れた。



「……もしもし」



それを無視することはできなくて、電話に出た。




「学校に行かないのはルール違反だ」


たったひとこと。


「った、忘れてた。君が学校にこれからも行かないなら、どんどん友達が減っていくよ」




美羽は、はっとした。



近くに行けばみんなを傷つけ、離れても傷つけ……



自分がどうしたらいいのかまったく分からなくなっていた。