「やだっていってんじゃん」


「知らねぇよ」


知れよ!



美羽の心の声は全く聞こえていない。



放課後になった瞬間。
美羽は教室を跳びだした。

喧嘩で鍛えた足の速さ。


それだけでは男には勝てない。


ついでに鍛えたずる賢さ。


学校内で追い掛けてくる各務紫苑を撒いた。




そしてゆっくりと家に帰った。