次の日教室に入ると大地が声をかけてきた。


「今日、おれらの溜り場こない?」



正直言ってごめんだ。


横にいる各務紫苑も睨んでいる。


席が隣の各務紫苑とは今日、一度も話していない。



お互いに無視。



「紫苑、そんなに睨んでも怖くないよ!俺、美羽のこと気に入ったから!」




またずいぶんと威厳のない総長さんだこと。


ってか勝手に気に入られた。


「こいつが行くとは言ってねぇだろ」



そうだそうだ!
勝手に決めるな!



「無理矢理にでも連れていくから」


どうやら、拒否権は無いらしい。