その毎週末に繰り広げられる質問に昴はめんどくさいと思っていながらもちゃんと答える。



「だから、姉ちゃんは身長でかいから、細身のほうが似合うの。だから右……って先週もいったよ?」



「うーん、こっちか……ならこっちにしとくか」


昴の話は全く聞いていない。



身長の高い一家に生まれた昴はもちろんでかい。


家の中でも頭を下げることはしばしばある。


もちろんたった一人の姉である、麻奈もでかい。




いつのまにかいなくなっていた姉に、うんざりしながらも二度寝に入る。