「やっとつかまえた。全部話すから。だから美羽の部屋行ってもいい?」
抱きついたまま離れない美羽に海は呟いた。
美羽は鼻をすすりながら何度も頷いた。
それを確認した海は、やわらかな笑みから、キリッとした目をかわると、紫苑を見た。
「……お前も来い。君も知る権利がある」
美羽がビクッと震えたが、すぐに落ち着いた。
「俺らも!」
大地が言ったが、それは海が止めた。
「悪いな。今は総長だけにさせてくれ。あとで、こいつから聞いてくれ」
それだけでは納得いかないみたいだったが、潤平が無言で止めた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…