慣れない手つきで、少し時間をかけてしまったが、美羽の髪色はもとのきれいな金髪に戻った。 鏡の前に立つ、懐かしい自分の髪。 付けていたカラコンを外したら、そこにいるのは昔のあたし。 金龍の総長をやっていた頃のあたし。 みんなを傷つけまくったあたし。 すべてから逃げたあたしだった。