部屋に入って
荷物を置く。
暖房をつけて
部屋着に着替えて、
髪を束ねる。

それでも
携帯を開く勇気が出ない。


送り主は見なくても
わかっている。

部屋に入ってからも
数回震える携帯が
私の予想はあたりだと
知らせていた。



もう少し..

もう少しだけ
落ちつきたい。

そう思って鞄の中身を
出そうとして、
目があった。