「窓側にしよっか。」

「うん。」

きぃは外のツリーが
見える席を選んでくれた。


私がツリーを
見ていたのを
見られていたみたいだった。

そんな些細なことに
また嬉しくなっていると
マスターが
オーダーを取りに来た。

「マスターこんばんは。」

「小夜ちゃん。
こんばんは。
ココアで良いかい??
きぃ君はどうする??」

私がきぃに頷くと
きぃは微笑んでから
マスターに

「コーヒーで。」


とちょっと大人な
注文をした。