きぃをみると、
眉を寄せ、今にも泣きそうな顔をしていた。
でも、きぃは笑って、
「小夜、..ありがとう。」
私にぺこりと頭を下げた。
その瞬間
胸のつかえがストンと落ちて、不安も恐怖も影を潜めていった。
ソルトに小さくありがとうと
呟くと「えっへん」と腰に手を当ててそれはそれは嬉しそうにしたのだった。
そんなソルトをみてきぃが
「ソルトもありがとう。」
とにこやかに言った。
......そうだった。
この問題を解決しなくては。
するときぃも同じ事を
思ってくれていたのか、
私に向き直って、
「何でみえるの??って
聞きたそうだね。」
先に話を切り出してくれた。