ドキドキする。

泣きそうになる。

だって。
さっきまで私は何を怖がってたんだろう。


どうして、
別れ話だと思ったんだろう。



こんなに、
こんなにきぃは、私のこと...


「小夜が、好きだよ。」


涙が出た。


嬉しくて。
嬉しくて。
今一番欲しい言葉をくれた、




「小夜が、好きだから、
だから今からする話、聞いてくれる。」




私はうなずくしかなかった。




ソルトがいつの間にか
手の中にいて。
私の指をきゅっと握ってくれていた。