言われたソルトも驚きを隠せないようで、¨な¨を繰り返してくるくる空中をさまよっていた。

私もびっくりして
きぃを見上げると、
片手で私を抱きしめたまま
もう片手をソルトに差し出した。


....周りからは大分変な光景だなぁ。



きょとんとしてるソルトをみながら冷静に思っているとソルトがちょこんときぃの差し出した手に乗っかったのだった。






「.....きぃ、ソルトのことが
見えるの??」




「そうだよ。」




「どうして...??」



「うん、それも説明したいんだ。行こう。」


背中から離された手は自然に
右手の指に絡まった。

それがあまりに嬉しくて。


「うん..。」


声が潤んだ。



きぃが好き。
好き、好き、好き。


愛しくて愛しくて。
体中全てがきぃを、求めてる。



やっぱり私は、
アナタしか
付き合ったことは無いけど、
アナタだけで良い
アナタ以上なんて、
きぃ以上なんて、どこを探したっていない。