「ナツくんと健二くんって、いつも一緒に居るよね」
ふわふわとした雰囲気を溢れ出させながら一生懸命話してくる莉音ちゃんにまたまたきゅ、とした。
そんな莉音ちゃんを健二に見せるのも勿体なく感じた。
『そうかな?中学から一緒だったから』
「あっ、そうなんだぁ…どこの中学だったの?」
少し驚いたような顔をして俺と健二を交互に見てる莉音ちゃん。
「四中だよー」
「そうなんだ、あたし…五中だったよー近いね」
ふわ、と笑った彼女にまた視線奪われて俺の口元はつい緩む。
それを隠すように手で口元を覆っていた。
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