「あ。6限目は席替えらしいから戻るぞ」


『席替え………?』



俺はその言葉を聞きババッと立ち上がる。



「ぅおっ?なんだよ、急に。」


『いや。莉音ちゃんの隣になれるかもしれねーってのに…グズグズしてらんねーし』


「お前どんだけ篠田ちゃんの事すきなんだよ」


けらけら、とムカつく笑い方をする健二。



『俺の莉音ちゃんへの愛はやべーぞ』



鼻を鳴らして健二に堂々と言う。