家に着いた。


後ろを振り向くと蘭は泣いていた。


えっ…??


「お前…泣いてんの…?」


蘭も今気づいたらしく急いで涙を拭いていた。


「泣いて…ないよ……」


そう言って走って家の中に入ってしまった。


俺が悪いんだよな……。


俺は急いで蘭を追いかけた。


でも、途中でお袋に止められた。


「ちょっと陸!!!」

「なんだよっ!!!急いでんだよ!!!」


俺はイライラしながら答えた。