「待ってたんだよ。」

「えっ?」


立ち止まって見つめ合う二人。


蘭の顔は真っ赤でますます可愛かった。


ヤバい………。


「なんてな。」


ごまかすために俺は蘭のおでこを突いた。


「そっか…。」


それからなぜか蘭は黙った。


家に着く間また無言が続く。


気まずい……。


さっき言わなきゃよかった。