「雪チャン、待ちなさい」




....うげ



振り向くと
腕まくりをしながら
松寺センセーがにやりと笑った


「この後化学室掃除ね、いい?」



「センセー、鬼だあ」



あさみがえぇ、と言いながら
松寺センセーの白衣の裾を引っ張った



あさみ、きッとアンタは掃除しなくていいよ




「あさみには実験後のレポート2倍分」



....ほらね



「え、なら掃除がいいー、」


「文句あれば3倍にも出来るケド」



そういわれると
あさみは素直にスタスタと
席に戻るワタシの横にきて
一緒に席まで歩いた