「佳代チャンいるー」




がッくりと肩を下ろしながら
横であさみが露骨に嫌そうな顔をする




実験道具を
片手に持ちながら
独自のゆるい雰囲気を出しながら
説明している松寺センセーがいた





ドアの隙間から
のぞき見みたいな感じで
あさみが見た



「この雰囲気、嫌い」



「でも入らなきゃじゃん」


「....はずいし」



そンなコト言ってる間に
授業進むばッかだし
ほら、あさみ行くよ



袖、そンなに強く掴まないでッたら
何?何がそンなに怖い?
あ、はずいンだッけね


ウチが最初に入るから



いい?



そう問いかけると
あさみは渋々とうなずいた