「ああ…、たいした傷ちゃいますよ」

「いやいや、冬とか傷むでしょう?」

「いや、あんま感じた事無いですね」

あかん、あかんよ。
高原に、その話は触れんでや。

「藤原先生もお腹に大きい傷痕あるよね」

「え!?」

まさか俺の方に回ってくるとは思わず、デカイ声を出してしまった。

「梓先生は知ってるでしょう?一応、付き合ってたんだから」

「や、やめて下さいよ」