いきなり強く抱きしめられて華月はとまどった。 「新田くん? どうしたの…?」 そう問いかけると響は腕をゆるめ、華月をはなした。 「なんでもないよ。 そろそろ帰ろっか!」 「う…うん。」 響はなにもなかったかのようにいつもの笑顔を見せた。 それからふたりは林を出て、 華月の家まで歩いた。