「俺ら友達でしょ? 辛いときは頼っていいんだよ。 奥村さんが辛いときは俺がそばにいるから」 響の胸からは『トクントクン』と少し早い心臓の音が聞こえた。 華月はそっと顔を上げた。 「ありがとう」 華月の儚げな微笑みはとても美しかった。 「つっ…!」 響はまた強く華月を抱きしめた。