しばらく響にしがみついて泣いていた華月だが、 ようやく落ち着いてきた。 いまだ抱きしめられたままの状態で、今日会ったばかりの響に申し訳ない気持ちになった。 (今日友達になったばかりなのに、 こんなめんどくさい奴で呆れたかな…) 「新田くん…ごめんね。 今日あったばかりなのに迷惑ばかりかけて…」 はぁ~… 華月は大きなため息をついた。 すると『ぎゅっ』と更に強く抱きしめられた。