「俺、浅井一馬(アサイカズマ)。呼び名は下の名前でいい。同じ名字同士よろしく」



「あ…あたしもよろしくですっ」



うわぁ…新しいクラスで、女のコより先に男のコと仲良くなっちゃったよ。



浅井一馬くんか。ふふっ…同じ名字なんて、なんだか親近感わいちゃうな。



そして、何気なく辺りを見渡してみた。すると隣の隣に瀬川くんの姿があった。



「おっ、浅井じゃん!」



こっちを見て無邪気な笑顔で話しかける瀬川くん。うわぁこれってあたしにかな?恥ずかし…



「おー瀬川じゃん」



「まさかお前と同じクラスになるとはなっ」



…んん?あたしではなく、一馬くんと話始める瀬川くん。あれ?あたしに話しかけてたんじゃなかったんだ?



あたし…勘違いしちゃって恥ずかしいや。