「朝…ごめんなあ…」


「…もぉいいよ。」


少し沈黙が流れたけど、

とりあえず章ちゃんをトイレから追い出した。






橙に染まる廊下を二人で歩く。


しーんと静まり返った校舎に二人の足音だけが響く。



普段は無い雰囲気に、あたしはちょっと緊張した。




「……授業終わった系?」

「…終わった系。」

「そお…」

「うん…」


「……みんな帰った系?」

「…帰った系。」

「そ…」

「…うん。」

「…」


章ちゃんが泣いてるとこはじめてみた…

いっつも笑ってるからさ…

めっちゃくちゃドキドキしたよ…