「なんの用？」
私は、だいたい内容は分かっていたけど一応聞くことにした。

「浅水サンさぁ、最近調子のってんじゃないのぉ？ちょっと可愛いからってさぁ～。男にいい子ちゃんづらしないでよ！」


あぁ、やっぱり。
この手の内容には慣れていた。
私は、一応否定をした。

「別に。いい子ちゃんづらなんてしてないわ」
こんなこと、誰も信じてくれたことはないけど。

「うそっ！だったらどうして速水があんたのこと好きになるのよっ！おかしいでしょ！」
速水というのは、この女子の彼氏である。

「でも、やっていないものはやっていないのよ」
私は正直に話した。


「あんたのせいで、私と速水別れたんだから！“ごめん。他に好きな子できた”って！誰って聞いたら、浅水さんって！私のほうがあんたなんかよりずっと速水のこと好きなのに…。」

とうとう、彼女は泣きだしてしまい、周りの女子達が慰めに入った。
ようやく、周りの女子達が私に向かって反撃を開始した。