「ふぇ…?」
頭が着いていかず思わず変な声が出てしまった。
「フフッ。じゃあどうして、教室に居たくなかったの…?」

え…?
それは、
「あっ…。」

「気付いた?」

それは…あたしが悲しかったのは大地と女の子が楽しそうにしてたから…それはきっと、嫉妬…。

「うん。嫉妬……かなぁ?」

「多分。俺はそう思う。」

「そっかぁ……これが…嫉妬。」

「嫉妬…したことなかったのか?」
「多分…?」

「じゃあ、嫉妬するのはどうして?」

「好きだから」

「それを、恋って言うんだよ。」

「…そか」
「落ち着いたから…今日はもう帰るね。」

「おぅ。旦那が心配してんじゃねぇの?」
「…じゃあね。」
キッと睨んで言ってやった。
「お、おー…じ、じゃあな。」

――ガチャッ…バタンっ…

「もうっ、信じらんない。澪くんのバカッ…」

それから少し歩いて、街をフラフラ…

「ねぇ、君、可愛いね。」
「おれらと遊ぼうよ。」
なに?この人達…ナンパ?そういえば、この辺り付き人なしで歩いたの初めてだ…。

「結構です!」

「そー堅いコト言うなよ。」

「結構です!」

何これ?しつこい…

――グイッ

「きゃっ」
いきなり、男の人があたしの腕を掴んできた。