「どうしてそんなことをするの? こんな時に優しくできるの? 死にそうなのはおまえなのよ?!」



「ママは助けてって言わなくても、いっつも助けてくれるじゃない」

 
 
 正直、ボクは自分の命は諦めていた。



 だからだろうか、ママはそんなボクに不吉なものを感じ取ってしまったみたいだった。


ボクは身をもって、そんな肉親の絆というべき情の強さを知った。



 日本に生まれて良かった。