あんな凍るような寒さと、仲の善くないパパのママと一緒になって、ボクを助けてくれようとしていた。



 そのことは感謝しても未だ足りない。


 
 だけどあんな告白を聞きたかったわけじゃあなかったんだ。


「ああ、あたくしは誰かのためにでなく自分のためだけに生きてきた。キャリア?!  そんなもの! 今この子を助けられずに何が! 」